カワノアユミのオーナーインタビューin関西~clubアンコール 後編~
大阪でも指折りの人気を誇る「clubアンコール」のオーナー優さんに元キャバ嬢ライターとして活躍中のカワノアユミさんがインタビュー!(後編)
目次 閉じる 開く
「高級デリヘル クラブ アンコール」の女性オーナー、優さんにインタビュー! 前回に引き続き、「在籍キャストの育成手段」について伺いました。
「お店のコンセプト」「集客方法」など、前編の内容はこちら>>
-
clubアンコール オーナー
優(ユウ)さん関東出身で元々はOLとして働いていたが、10年前に生活のためにデリヘル嬢に転身。3年間キャストとして働いた後に系列のグループから独立し、昨年4月に「クラブ・アンコール」のオーナーとなった。 -
カワノアユミさん
歌舞伎町や六本木でキャバ嬢としてすごす、水商売歴15年以上のベテラン。
女性の海外の夜遊びをテーマにしたコラムでライターとしての活動を始める。
女性オーナーから学ぶキャストの育成方法とは
まず、優さんにとって高級デリヘル嬢と一般的な風俗嬢の違いは何だと思いますか?
普通のデリヘルや箱ヘルは限られた短い時間の中で性の処理をするもので、お客様もそれだけを求めに行っているような気がします。高級店では性の処理だけではなく癒やしを与えたり、人間関係を作っていける女性が在籍していることだと思います。
在籍キャストにそれぞれランクがあり、「CLUBレディー」「VIPレディー」「PLATINUMレディー」と別れていますが、それぞれの違いを詳しく教えてください。
入店時は基本「CLUBレディー」からのスタートとなります。中には面接官の判断で「VIPレディー」からスタートするキャストもいます。そこから指名本数で「CLUBレディー」→「VIPレディー」→「PLATINUMレディー」の順番に上がっていきます。中には「PLATINUM」になれる実力はあるけれど、料金が上がるのでお客様のことを考えてランクアップしないというキャストもいます。
また、1度上がったランクは下がることはありません。キャストは皆、頑張ってくれているのでそのようなルールにしています。適当な接客をするキャストはいないと自信を持って言えます。
また、1度上がったランクは下がることはありません。キャストは皆、頑張ってくれているのでそのようなルールにしています。適当な接客をするキャストはいないと自信を持って言えます。
最もランクの高い「PLATINUMレディー」は70分70,000円となっていますが、在籍キャストで過去最高に稼いだ金額を教えて下さい。
私は現役時代のときに「PLATINUM」でしたが、それこそ数え切れないほどのお給料をもらっていました。いま働いているキャストの中で稼いでいる子は1日でOLの1ヶ月分程のお給料を稼ぐこともあります。
「アンコール」では女性のキャストにそれぞれランクがありますが、どのような女性が人気でしょうか?
性格が素直で気遣いができてお客様に甘えられる女性ですね。服装も派手な感じではなく清楚なOL系やコンサバ系。食事など、どこに連れて行かれても恥ずかしくないような服装を心がけさせています。
高級店ならではの徹底サポートも!
キャストの内面を向上させるために研修や講習などは行っているのでしょうか?
定期的に「お勉強会」というものを行い、身だしなみやマナーを教えています。服装から髪の毛、ナチュラルメイクまで。常に「ありがとう」「私でいいんですか?」くらい謙虚な気持ちで接客しなさいと教えています。
また、講習は私からの口頭による勉強会を行っています。ホテルでの講習は一切ありません。プレイに関しては、お客様も優しい方ばかりなのでリードしてくれる方が多いですね。
また、講習は私からの口頭による勉強会を行っています。ホテルでの講習は一切ありません。プレイに関しては、お客様も優しい方ばかりなのでリードしてくれる方が多いですね。
身だしなみも重要ということですが、キャストの美容面や健康面でお店側からサポートしていることはあるのでしょうか?
事務所に専属の美容師がいるのでヘアセットを無料で行っています。接客中に髪の毛がグチャグチャになってしまっても、時間があれば次のお客様の予約までにセットすることもあります。外食してからホテルに行く予約が入ったときは、キャストにワンピースの貸し出しを無料で行っています。健康面では月に1回、性病検査を受けるよう指導しています。
風俗嬢としてのノウハウではなく、女性としての魅力を引き出すための育成方法をされているんですね。デリヘルといえば待機場所があり、その中でのスタッフとキャストの関係性は店の雰囲気にも大きく繋がると思いますが、スタッフとキャスト間でどのようなコミュニケーションをとっていますか?
また、スタッフとキャストの関係性で気をつけていることはありますか?
また、スタッフとキャストの関係性で気をつけていることはありますか?
やはり、キャストの体調を気遣うことが第一ですね。基本的に家が近い子は自宅待機をしてもらうのですが、ほとんどの子が待機する暇がないほど予約が入っています。しかし、事務所で毎日顔は合わせるので挨拶や声を掛け合ってキャストの体調面などの変化があればすぐに気付けるようにしています。
キャストと食事に行くこともあり、美味しいものを食べたりお酒飲んだりしながら仕事の悩みを吐き出してもらうことでコミュニケーションを深めています。また、キャスト全員を集めて女子会を行うこともあります。同じ職種だからこそ、周囲に言いづらいことを相談しあったりできるような関係性を心がけています。
キャストと食事に行くこともあり、美味しいものを食べたりお酒飲んだりしながら仕事の悩みを吐き出してもらうことでコミュニケーションを深めています。また、キャスト全員を集めて女子会を行うこともあります。同じ職種だからこそ、周囲に言いづらいことを相談しあったりできるような関係性を心がけています。
最後に、今後のお店の目標や展望などがあれば教えて下さい。
在籍キャストを50人にすることですね。現在、40人弱のキャストが在籍しているのですが、面接で厳選しているので1日4人面接に来ても採用できるのは1人いるかいないか……という状態です。あと、チャンスがあれば東京進出にも挑戦してみたいですね。
ありがとうございます!
カワノ‘s Voice
筆者は女性なので利用できないのですが、今回優さんをインタビューして高級デリヘル嬢と普通のデリヘルとの違いが分かり、非常に勉強になりました。外面的な美しさだけでなく、男性に気遣いや癒やしを与えられるキャストが在籍する「クラブ アンコール」。風俗嬢と客ではなく人同士のつながりを実感させられました。
今回の取材協力店
大阪高級デリバリーヘルス clubアンコール
大阪市内及び近郊
関連ワード
取材者 カワノアユミ
東京都生まれ。18歳から遊びながら暮らすために水商売の世界に飛び込み、歌舞伎町や六本木でキャバ嬢としてすごす、水商売歴15年以上のベテラン。国内外問わず夜遊びに没頭するかたわら、2011年よりタイを中心に東南アジアの風俗や文化、旅の情報誌「G-DIARY(ジーダイアリー)」にて、女性の海外の夜遊びをテーマにしたコラムでライターとしての活動を始める。現在web媒体を中心に各メディアで執筆。